新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
旧年中はウイングの活動にご参加いただき、改めてありがとうございました。

まず昨年の今日、能登半島地震において、お亡くなりになった方々に心からお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々、今なお不自由な生活を送られている全ての方々にお見舞いを申し上げます。

この地震をはじめとする国内外の災害、また世界各地で絶え間なく続く戦争を思うと、いえ、もっと個人的な体験として病気や故障などを体験すると、ふだん何気なく行っている〈走る〉という行為が、実は全く当たり前ではなく、普通に〈走れる〉ことがいかに奇跡的で、ありがたいことなのか、つくづく実感します。

昨年亡くなった詩人の谷川俊太郎さんに、「走る」という詩があります。こんな詩です。
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ぼくら走る

野原を走る 道を走る
街を走る 荒地を走る

ぼくら走る
丘を越え 海を越え 国境を越えて

ぼくら走る いっしょに走る
でもぼくら違う
ひとりひとり顔も心も

ぼくら走る
心の中の見えない道を
息を切らして 汗にまみれて
歌いながら 考えながら
どこなのか分からない
限りなく遠くを目指して

ころんだら起き上がる
迷ったら立ち止まり…
雲を見る 風を聞く
そして話し合う 友だちと

ー詩集『こどもたちの遺言』よりーーーー

〈走る〉意味は、人それぞれ。一人で走る楽しさ。
その一方、
「ぼくら走る いっしょに走る」
皆で一緒に走る楽しさ。
ウィングへの入会動機で最も多い理由の一つも「ランニング仲間をつくりたい」というものです。

昨年4月、私は代表就任挨拶のなかで、「走縁(そうえん)」という言葉を掲げました。
〈走る〉ことが縁でウィングという場で出会った皆さんが、つながりを深めて欲しい、そして皆さんにとってウィングが、ご自身の大事な「居場所」の一つになって欲しい、そんな思いがあったからでした。

また、前会長・御手洗さんから引き継ぐにあたり、それまでの「会長」という呼称を「代表」と改めました。それはこの立場は、「会長」という称号がもつ「組織の長、会を統一して管理する」というものではなく、「一人一人の会員の声を代弁する立場」に過ぎない、という思いからでした。

ウィングは創立から20年を超え、会員も約150名。
それだけの人がいれば、走力も、年代も、考え方もさまざまです。

「ぼくら違う ひとりひとり顔も心も」

昨年はコロナ禍以来4年ぶりの合宿、手賀沼マラソン後の打ち上げを開催しました。本格的に復活したつくばランは過去最大の参加者のもと、その成果を発揮して多くの方々がPBを更新しました。
野田のトラック練習や岩名クロカンのほか、今年は検見川クロカンも復活させる予定です。

でも、過去に倣うだけでなく、新たな試みを。
ランナーは、大会途中リタイアはあっても、基本、後ろには戻りませんよね(笑)
前に、前に、その先へ。

「どこなのか分からない 限りなく遠くを目指して」

新しいこころみとして、より多様なラン企画、ランニングに関したセミナーなどを開催していきたいと考えています。
皆さん一人一人が、ウィングという「居場所」でいっそう輝けるよう尽力してまいります。
歴代の会長、またこれまでウィングACに携わったたくさんの方々からの襷を受けつぎ、次に繋いでいけるよう。

でも、それを実現するには、会員皆さんの力が必要です。

「迷ったら立ち止まり…そして話し合う」

ぜひ一緒にウィングの活動を盛り上げていきましょう。

今年は巳年。蛇は脱皮をするということで、復活、再生の年だそうです。

復活、再生、前進!
皆さんの益々のご多幸とご活躍をお祈りいたします。

2025年
ウィングAC 代表 兼岡理恵

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